被災地では多くの外国籍住民、観光客、留学生も被災されていますが、物資やお金の支援について、外国人に特化しての支援体制は、現在は受け皿がありません。
当協会にも、「現地の中国の方へ・・・」と、物資をお持ちくださった方もおられたのですが、残念ながら現段階では受付をお断りさせていただきました。
もうしばらく様子をみて、受入・支援体制が整い次第、みなさまにご協力をお願いさせていただきます。
以下、滋賀県国際協会が把握している現地の外国籍被災者に対する支援状況です。
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新潟の地震以来、「多文化共生マネージャーコース」(全国市町村国際文化研修所<以下、JIAM>in 大津市唐崎)終了者を中心にNPO全国多文化共生マネージャー協議会ができ、各地域で災害時の外国人支援の訓練を展開してきました。
そのメンバー(略称:タブマネ)を中心に今回も発災直後から外国人支援の準備がはじめられました。
現在、JIAMに東北地方太平洋沖地震多言語支援センター の本部を置き、多言語情報の提供、ホットラインの開設、被災地の避難所巡回支援等をしています。
サイトをご覧ください。
http://tabumane.jimdo.com/ (連絡先 tabumane110311@yahoo.co.jp)
・仙台国際交流センター 災害時外国人支援センターを迅速設置。
地震発生の翌日から避難所を巡回して多言語情報を提供。避難所の外国人の把握と情報提供につとめて動かれています。ラジオ放送も多言語放送中。
・奥州市、茨城などでも支援センター順次開設または開設準備中。
・福島での原発については最優先で情報提供につとめています。
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なお、本日とどいたタブマネのかたからのメールも転載しておきます。ご参照ください。
(以下、転載)
『先遣隊の報告では、仙台市内は落ち着きを取り戻しつつあるとのことですが、他の地域から、マスコミが報じていない危機的な連絡を受けています。
「現地は混乱しているため、早々に支援に入っていくのは混乱を招く」これは、そのとおりです。
・無用なボランティアは不要
これも、私たちが伝えてきたメッセージです。
・自立した活動を行えるマネージャーにしかできないこと
・災害時こそ多文化共生の基本形
・困った時に助け合えるのが真の友人
今、私たちにできることは、現地のニーズに合わせた活動を展開することです。
現地への直接支援ではありません。
人は言葉によって、気持ちを支えることができると信じています。
混乱した現地に対して、正しいメッセージを発信し続けること。
たったこれだけのことしかできないかもしれませんが、それをするのが私たちの最大の使命を感じています。
現地の状況を正しく把握することが必要です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。』